新着情報

2010年1月28日

東宝特撮Blu-rayセレクション第4弾の特典などの情報を追加しました!

2009年11月20日

東宝特撮Blu-rayセレクション第4弾、いよいよ始動!

その他、特典の詳しい情報と画像も追加していますので要チェックです!

2009年11月16日  『平成ゴジラ復活祭』レポート






11月13日(金)より、『平成ゴジラ映画祭』が、銀座シネパトスにてレイトショー上映されています(11月30日まで)。また、11月21日(土)と、11月28日(土)には、ゲストをお呼びしてのスペシャルトークを実施(予定)。
詳しくは、特設ホームページhttp://www.humax-cinema.co.jp/cinema/special/gozzira.htmlにて、ご確認ください。

上映初日の13日(「ゴジラvsビオランテ」を上映)に実施された、『大森一樹vs川北紘一スペシャルトーク』の一部をご紹介します。


11月13日(金) 銀座シネパトスにて
雨にもかかわらず、ゴジラファンが多数つめかけ、場内は熱気に包まれている。
そして、新しいゴジラ映画の歴史『ゴジラvsビオランテ』を創りあげたお二人、大森一樹監督と川北紘一特技監督が登壇すると、観客席より、大きな拍手が起こりました。

大森監督:20年前につくった作品に、こんなにたくさんの方にお集まりいただき、本当にゴジラを監督してよかったと感激しております。

川北監督:当時は「ガンヘッド」の製作中で、撮影準備が間に合うかどうか心配でした。そんな中、急ピッチで準備をした作品です。

大森監督:85年から準備を開始して、三原山の噴火口を撮影したりと準備をしておりました。実際の撮影は、3ヶ月程度で、撮影が始まったらアッという間でした。

川北監督:新しいゴジラをつくろうと、ゴジラのキャラクターそのものをつくり上げ、また、ビオランテのキャラクターを決めるのには時間をかけました。

大森監督:『「さよなら」の女たち(87年)』の家が壊れる場面は、実は川北監督の特撮なんです。斉藤由貴さん主演の映画を撮りながらも、ゴジラに向けて、川北監督と一緒に仕事をしていたんですよ(笑)。ビオランテの撮影当時は、CG技術がなく、ゴジラ細胞の表現など大変でしたね。

川北監督:東宝大プールを使っての撮影をフル活用した作品です。今では大プールがないので、ビオランテのような撮影は無理ですね。

大森監督:峰岸徹さんをはじめ、数々の名優たちが出演しています。久しぶりに観なおしたのですが、面白い作品だとあらためて思いました。当時、撮影していて、楽しくて仕方なかったんです。CG技術とかではない、映画の楽しさがいっぱい詰まっています。

川北監督:フィルムで撮った作品を、フィルムで上映するのはいいですね。1時間45分の作品ですが、アナログの特撮、ミニチュアの臨場感がつまった新しいことにチャレンジした作品です。現在ではCGが中心ですが、特撮箇所は30分程度です。もっと長いと思われる方も多いのですが、それぐらいの尺です。CGを多用すると、尺が長くなってしまう傾向があるんですよ。濃度の高い特撮なので、実際の尺よりもしっかりと感じていただけるのだと思います。

大森監督:海外の方とお話するとき、ゴジラを監督したというと、ワンダフルと感動してくれんです。本当に、ゴジラを監督して良かったです。

川北監督:ゴジラは私に比べて、まだまだ若いので、これからもどんどん新しいことに挑戦してほしいですね!


平成ゴジラシリーズに興味をもたれた方は、「平成ゴジラクロニクル」(川北紘一特技監督監修/キネマ旬報社刊)が発売されます。こちらも併せて、ご覧ください。

2009年11月9日

ゴジラが高崎に出現!
ヤマダ電機LABI高崎店4階のDVD売り場で、目撃せよ!

ここで問題です。
展示してあるゴジラは、実際に撮影に使用されたものですが、
どの作品で使用されたゴジラでしょうか?
是非とも、実物をみて、お確かめください!


なお正解は次回の更新にて発表予定です。

2009年9月28日

東宝特撮Blu-rayセレクション、パブリシティ情報!
下記の情報誌等にて、特集が組まれました。是非とも、ご覧ください!!

■キネマ旬報(9月5日発売号)
ブルーレイ発売記念●特別企画
東宝特撮総進撃

■月刊HiVi 10月号
特撮ブルーレイ・ディスク大集合
中野昭慶特技監督BD視聴

■AVレビュー 10月号
初代ゴジラが今、ブルーレイで甦る!!
BD視聴ほか

■インプレス AV Watch
初代「ゴジラ」など、東宝特撮がBlu-rayで続々復活
レストア担当が語る“映画人の熱意”とは
http://av.watch.impress.co.jp/docs/topic/20090917_315498.html

■DVD VISION 10月号
驚愕!!大怪獣ゴジラが眠る秘密倉庫に潜入調査!!
「 ファイナル ウォーズ」スペシャルポスター付き

■映画秘宝 10月号
東宝特撮Blu-rayセレクション
第1弾を全作徹底視聴!

■特撮ニュータイプ 11月号
甦る東宝特撮!!
手塚昌明監督のBD『ゴジラ』鑑賞記

■宇宙船 11月号
東宝特撮Blu-ray発売記念
~第一作『ゴジラ』、そして本多猪四郎監督との思い出~
梶田興治インタビュー

2009年9月28日  【東宝特撮Blu-rayセレクション】ブルーレイ制作スタッフ座談会
@東京現像所 2009年8月20日収録


HDテレシネ担当:佐藤 健

レストア処理担当:村田 繁
※敬称略

●まず最初に、お二人のお仕事について教えてください

佐藤:フィルムをビデオフォーマットに変換するために、フィルムチェックとHDテレシネ、カラーコレクションを行っています。「東宝特撮Blu-rayセレクション」では、オリジナルの素晴らしさを追求して、丁寧な作業を行いました。

村田:画像に現れるパラ、汚れ、キズなどを消すレストア処理を行っています。1作目のゴジラのレストア処理は、延べ700時間あまりかけて作業しました。

●1作目のゴジラの作業について教えてください。1954年という旧い作品ですが、マスターフィルムは残っていたのですか。

佐藤:はい、残っています。そのマスターからテレシネを行いました。保管状態は非常に良かったのですが、旧いフィルムなので、チェックを丁寧に行い、クリーニングに時間をかけました。

●どのくらいの解像度でテレシネ作業を行ったのですか。

佐藤:1080Pのフルハイビジョンの解像度です。

●レストア処理について教えてください。

村田:まずオート機能を用いて、機械的にレストア処理を行います。この作業では消してはいけないものも消してしまうことがあるので、オリジナルに戻したりしながら、手動の作業に切り替えます。ひとコマひとコマ、目で見ながらパラ等を消していきます。オート機能で消せるものは、動きの少ない画面になります。ゴジラのように、爆発等の点滅があったり、群集が逃げまどっている場面があるような作品ではオート機能でレストア処理をするのは難しいです。

●ゴジラシリーズは、オート機能が使いにくい代表例ですね。

村田:そうです。常に動きがある映像と、ゴジラの肌がオート機能ではアウトなんです。肌のゴツゴツ感、質感が、オート機能では誤反応してしまうんです。

●レストア作業で難しいものは何ですか。

村田:広範囲にわたるシミのようなものは難しいですね。動きのある映像の場合、修復作業を前後のコマからもってくるのが難しいからです。細かい作業になるので、とても時間がかかります。パラ消しはそのコマしか出てこないので、比較的簡単なんですよ。粒子感を保持して、不自然にならないように、前後を見ながらの修正となります。レストアは、ある部分だけを綺麗にするのではなく、全体を見て、統一感、バランスを保たないといけないのです。

●以前、ハイビジョン放送用作業もこちらで行ったとのことですが、その時と比べて、今回のブルーレイの作業はいかがでしたか。

村田:テレシネを行った映像が、とにかくよく見えます。ゴジラがよく見えるだけでなく、パラやキズも目立つので、レストア処理が大変でした。
そして、カラー作品の場合は色合いもはっきりしてきますね。今回の作業で、「ああこんな色だったんだ」という発見がありました。レストア処理は大変でしたが、作業中に色々な発見があって楽しかったです。ファンが多い作品なので、ハイビジョン放送の上をいく解像度に、気合が入りました。また、レストア処理の担当者たちは、ゴジラファンが多いので、作業中にゴジラファンとしての気合が入りました!際限なく作業をし続けましたよ。

●担当者がファンということは、ユーザーにとっても嬉しいですね。

村田:レストア処理で映像を綺麗にしましたが、オリジナルを大切にしました。いわゆる見えすぎる、ということが無いようにしています。レストアは、リメイクではなく復元なので、オリジナルの映像を基本にしています。何でもかんでも、綺麗にはっきりとさせればいいということではありません。この点が、ゴジラファンのスタッフが担当していると、オリジナル映画のファンとしての気持ちを大切に作業できます。

●テレシネの段階でも、オリジナルを尊重するような作業をされたのですか。

佐藤:プリントを映画館で見るというのが最大の答えなので、マスターフィルムをテレシネ機にかけると見えすぎてしまうので、オリジナルの見え具合を意識しました。

●キズ以外に、旧い作品だと画面の揺れが気になることがありますが、今回はいかがでしたか。

村田:1作目のゴジラは、マスターフィルムの状態がとてもよかったので、あまり揺れの心配はありません。

●白黒映像ならではの、テレシネの難しさを教えてください。

佐藤:コントラストが大事ですね。暗い場面でもゴジラが見えなくては意味がないし、明るすぎては雰囲気をこわしてしまう。暗く、迫力がありつつ、なおかつ見える。そして、見えすぎない、そんなテレシネ作業を行いました。

●白黒ならではの、レストア作業の難しさを教えてください。

村田:白黒映像の明暗の差は、難しいですよ。画面ごとの輝度差があると、カラー作品だとなじみやすいが、白黒だとシビアに出てしまう。なじませる調整が難しいです。ハイビジョン放送用に旧作をたくさん手がけてきたので、そのあたりのノウハウは持っています。
ブルーレイ化にあたり、最高レベルのレストア処理を行っています。また、DVD→ハイビジョン放送用→ブルーレイ化を手がけてきたスタッフが担当しているので、前のメディアでの経験を活かして、作業を行いました。

●「東宝特撮Blu-rayセレクション」ならではのこだわりを教えてください。

佐藤:テレシネ作業においては、構築されたイメージを壊さないように気を付けました。「ゴジラ」はとても有名な作品で、数々のメディアで流れている作品なので、過去のDVD等と比較しながら、その雰囲気を壊さないようにしました。ただブルーレイの解像度を活かしたかったので、見える方向でのテレシネを、イメージを壊さない程度に行いました。

村田:「ゴジラ」は、過去のメディア以上のレベルを目指して、最高レベルのレストアを行わなくてはなりません。このプレッシャーはありました。ユーザーの方に比較メディアがあるからです。担当者同士で話し合いをしながら、時間をかけて作業を進めていきました。

●最後に、メッセージを下さい。

村田:とにかく手をかけているので、是非ともご覧ください。デジタルの時代に、アナログ的に職人魂で製作している旧作映画は、ブルーレイならではの見ごたえがあります。旧い作品ほど、作り手の気持ち、気合、その凄さがブルーレイで体感できます。

佐藤:旧い作品ほど、作り手のこだわり、ディテールの積み重ね、そこまでやるのかという職人魂が感じられます。撮影現場でモニターを通して確認できなかった当時だからこそ、ミニチュアひとつひとつのディテールの積み重ねが素晴らしいです。その映像が、ブルーレイではご覧いただけます。


座談会@東京現像所 -END-

2009年9月16日

東宝特撮Blu-rayセレクション第3弾、いよいよ始動!

HMV ONLINEにて、プレゼントキャンペーンを実施!
ここでしか手に入らない、お宝グッズがいっぱい。
詳しくは、こちらまで。http://www.hmv.co.jp/news/article/909040117/

前回の新着情報にて出した問題の答えを発表します!

秋葉原に出現したゴジラは、・・・「ファイナル ウォーズ」のゴジラ!

まだご覧になられていない方は、是非とも目撃してください!!

2009年8月28日

ゴジラが秋葉原に出現!
ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba 6階のDVD売り場で、目撃せよ!
(展示は終了いたしました)

ここで問題です。
展示してあるゴジラは、実際に撮影に使用されたものですが、
どの作品で使用されたゴジラでしょうか?
是非とも、実物をみて、お確かめください!


なお正解は次回の更新にて発表予定です。

2009年8月14日  【東宝特撮Blu-rayセレクション】ブルーレイ制作スタッフ座談会 その2
@ソニーPCL 2009年7月28日収録


マスター制作:山崎晴康

コンプレッショニスト:村井正明

メニューデザイナー:垰野 剛

BD-Jアドバイザー:江波雅則

BD-Jアドバイザー:横田一樹
※敬称略

●つづいてメニュー機能の話をお聞かせください。

垰野:メニューは本作のブルーレイ化にあたって新しいプログラムを開発しました。
横田:それは、BD-JというJavaによるプログラムを使ったものです。

●私は繪コンテが面白かったです。

横田:ピクチャー・イン・ピクチャーという機能ですね。これは、1作目のゴジラで採用しています。本編再生に合わせて、自由に繪コンテを出すことができる機能です。繪コンテのプログラムと、本編映像を、プログラム上で合成することができるのです。そのため、リモコンで簡単に繪コンテをオン・オフすることができ、スムーズが切り替えが可能です。現在のところ、ピクチャー・イン・ピクチャー機能は、国内の作品ではほとんど採用されていませんが、この機能は、進化させていけば色々と面白いことができます。

●ピクチャー・イン・ピクチャーはDVDではできなかった機能ですが、このプログラムについて、さらにくわしく教えてください。

横田:従来のピクチャー・イン・ピクチャーと呼ばれるものは、本編映像に繪コンテを合成して、エンコードしていますので、常に繪コンテが表示されている状態です。本編のみが見たい場合に消すことができません。ブルーレイでは、プレーヤー側で本編のHD映像とSD映像をピクチャー・イン・ピクチャーとして合成を行い、テレビに表示することができます。これにより、本編を見ながら繪コンテを表示し、本編と比較しながら視聴することができます。また、この合成はプレーヤー上で行っているため、シームレスにON/OFFをするこもでき、本編のみを見たいときにもリモコンのボタンで切り替えてご覧いただくことも可能になっています。

●それ以外に、DVDにはなかった面白い機能がありますか。

江波:もう一つの便利な機能として、ブックマーク機能があります。1作目のゴジラ以外にも、『東宝特撮Blu-rayセレクション』では採用しています。この機能は、本編映像に、しおりをつけていくようなもの。ユーザーが自由に選んだシーンを、いつでも呼び出すことができる機能で、ユーザー側で設定が可能です。自分のお気に入りの場面を、いつでも見ることができます。

垰野:本編の尺全体を示すプログレスバーみたいなものが表示され、そこにブックマークした箇所にボタンが表示され、本編上のだいたいどの辺りにブックマークしているかなども視覚的に確認することができます。

●メニューデザインについて教えてください。

垰野:ポップアップメニューを使用しているので、本編をみながら特典やチャプターなどのメニューを選ぶことが出来ます。ポップアップメニューには、アニメーションを追加して、動きを出しています。

江波:いわゆるポップアップメニューは本編再生中にメニューを出すことを指します。メインのメニュー待機画面中にアニメーションがでてくるというのはいいアイデアだと自負しています。ユーザーの方の、使いやすさを追求しました。カーソルを動かすと、色が変わるだけはなく、大きさや動きがつくのは分かりやすいと思います。また、ゴジラの購買層をかなり広い年齢層であると予想されますので、どの年代の方でも、使いやすかどうか、検討に検討をかさねてポップアップメニューを作成していきました。


●メニューをデザインされるにあたって、苦労が色々とあったのですね。

垰野:メニューは、本編コンテンツを楽しむための導入のようなものです。良い例えがディズニーランドの乗り物アトラクションです。乗るまでの間にちょっとした前体験をしてもらうように出来ていますよね。そのアトラクションの世界観に入り込んでいく為の導入セクションとして大切な役割があります。メニューもそんなメインコンテンツを最大限楽しんでもらう為の「ワクワク」を提供するセクションでもあるのです。各タイトルの世界観を最大限に楽しんでもらう為の「ビジュアル」「インターフェース」を作る事はメニューデザインの醍醐味でもありますが、大変苦慮する部分でもあります。
今回のBDメニューに関しては…。私は以前、東宝映像美術に在籍していた経験があり、撮影現場の雰囲気や特撮スタジオの独特なニオイを知っています。あの独特な空気の感じが特撮作品の空気感でもあり、魅力の一つでもあると思っていますので、各タイトルの現場から伝わるような空気感を大事に、メニューをデザインしました。

●リモコンのボタン配置や、プログラムとの連動など、使いやすさを追及される上でどんな苦労がありましたか。

江波:BD-Jでは、様々なメニュー表現(ブックマーク、プログレスバーやボタンアニメーション)をすることが出来る反面、そのプログラムの作成や修正にどうしてもお時間がかかってしまいます。
メニュー作成が終わり、実際に操作してみると、設計段階で想定されたイメージとは違い、「ここをもっとこうしたい」と思っても、作り直すのにかなりの時間を要してしまいます。
完成までの間は、終始、限られた作成時間との戦いが続くような感じで、一番苦労したところです。

●こうして、映像、音、メニュー機能が集まって、いよいよオーサリング(プログラム)をして一体化させるのですね。

横田:内容が盛りだくさんの作品ですから、オーサリング作業にも時間がかりました。ユーザー方への機能の使いやすさと、ブルーレイならではの楽しさを追求した結果です。そして、最後の検証作業もDVDの何倍も時間もかけました。

●ブルーレイは、映像や音質の良さだけでなく、便利で楽しい機能が付加されていることがよく分かりました。

●先ほどは、白黒作品の1作目ゴジラを中心にお聞きしたのですが、カラー作品「モスラ」についてお話を聞かせてください。ブルーレイ化にあたり、どのように綺麗になりましたか。

山崎:カラー作品に関しては、DVD映像では、色が濁り気味にみえていたところをクリアーにしました。そして、1作目のゴジラと同様に、ディテールがクリアーになりました。モスラの柔らかさ、体毛のふわふわ感が伝わる映像になっています。

●これも楽しみですね。
最後に、ひとことずつブルーレイのお薦めポイントをお願いします。

山崎:ブルーレイは、映画製作時のオリジナル原版のクオリティを維持しながら、ご家庭で楽しめる最高の映画クオリティをお届けできます。

垰野:是非BDメニューにもスポットを当ててご覧頂きたいです。「マイ・ブックマーク」などカスタマイズしてお楽しみ頂ける「メニュー技?」もありますので、愛蔵版として長くお楽しみ頂けるメディアになっています。

横田:ブルーレイでは、DVDとは違い、映画のような大画面で迫力ある映像と音声を再現することが可能になりました。是非、ご家庭でお楽しみください。

江波:BD-JはJavaをベースとした技術を採用しており、DVDでは実現できなかった機能を楽しんで頂けるようになりました。新しい技術にご期待ください。

村井:ハイビジョンの高精細な映像と、ハイクオリティーな音声をご堪能ください。


座談会 その2 -END-


【東宝特撮Blu-rayセレクション】ブルーレイ  メニュー画面をご紹介します。

●「チャプター」
ポップアップ機能で、チャプターが簡単に選択できます。


●「特典メニュー」
ポップアップ機能で、いつでも特典を呼び出せます。


●「ピクチャー・イン・ピクチャーで観る絵コンテ」
本編を再生しながら、絵コンテをいつでも呼び出せます。


●「マイ・ブックマーク」
お好きな場面を選択して、オリジナルのチャプターを作成できます。


2009年8月14日

東宝特撮Blu-rayセレクション第2弾、いよいよ始動!詳しくは、リリースラインナップをチェック!
「【東宝特撮Blu-rayセレクション】ブルーレイ制作スタッフ座談会 その1」を掲載しました。ぜひ下記をご覧下さい。

2009年8月14日  【東宝特撮Blu-rayセレクション】ブルーレイ制作スタッフ座談会 その1
@ソニーPCL 2009年7月28日収録


マスター制作:山崎晴康

コンプレッショニスト:村井正明

メニューデザイナー:垰野 剛

BD-Jアドバイザー:江波雅則

BD-Jアドバイザー:横田一樹
※敬称略

●まず最初に、皆様のお仕事について教えてください

山崎:ブルーレイエンコード用のHDマスター制作です。テレシネにより、フィルムからHDテープ(HDCAM-SR)へ収録された映像に対して、さまざまな処理を行います。

村井:マスターデータをブルーレイ・ディスクの容量に合わせ、エンコードという圧縮をする作業をしています。

垰野:ブルーレイソフトのメニューデザイン全般。メニュー動画とインターフェースを作成します。

江波:ブルーレイでは、様々なメニューや複雑な構成を行うことができるフォーマットになっています。それらを表現するため、エンジニアとしての立場から各オーサリングに技術アドバイスやサポートを行う仕事をしています。

横田:どういったメニューや機能をしたいかなどを、クライアント様からお伺いし、それをどのように反映をさせ実現するかなど、ディスク仕様を作成し、また、ビデオや音声、メニューデータなどをまとめて、実際のディスク化までの作業を行っています。


●1作目の「ゴジラ」を中心に、お話をおうかがいしていきます。
最初に東京現像所でテレシネ(フィルムをHDテープに変換する)作業を行い、さらに数百時間にわたる膨大なパラ消し(フィルムのごみの除去)を行ったと聞いております。

山崎:そうですね。まずその作業が凄いことです(笑)。今回のブルーレイは、その作業によって綺麗になったマスターテープを使って制作が行われています。
フィルム上でパラ消し処理を施されたマスターテープに対し、まず最初に、グレインノイズを軽減する作業を行いました。フィルムをテレシネすると、どうしてもフィルム特有のザラザラ感が出てきます。これを軽減するのがデグレイン処理です。ハイビジョン画質だと、このザラザラ感が気になることがあるので、大型の液晶ディスプレイでも観やすいようにと時間をかけて作業しました。

●この作業は、通常よりもかなり綺麗にした原版を、さらに磨きをかけていったということですね。

山崎:旧作のフィルム原版は、年代的にもかなり古いものだったので、テレシネの際にレベルの変動でフリッカー(ちかちか感)が目立つ箇所がありました。このフリッカーの軽減作業に時間をかけて行いました。その結果、安定して見やすい映像になっています。
その上で、さらにレストレーションツールを使って、再度、傷やゴミを消すパラ消し作業を行いました。

●またまた、磨きをかけたのですね。

山崎:そして、フォーマット編集の際に、ユーザーの方への見え方として、現在リリースされているDVD映像との差異がつかないように、カラコレ調整をしてトーンを合わせました。

●DVD映像との差異とはどういうことですか。

山崎:映画は、スクリーンの画質が原点になるべきと理解していますが、今回はガイドラインとしてDVDのマスター原版を参考にして、色彩などで違和感が出ないようにしました。1作目のゴジラのスクリーンの画質を知る製作者の方たちが、今回のブルーレイ制作のタイミングではいらっしゃらなかったので、DVD映像を色彩などのガイドラインにしたわけです。その上で、DVD映像では潰れてしまっているところなどは、少しでもよく見えるように細かな調整を行っています。

●ブルーレイになって、いわゆる綺麗になったという点が強調されますが、これは具体的にはどういうことなのでしょうか。

山崎:1作目のゴジラを例にすると、細部がクリアーにみえるようになったということです。白黒映像なので、コントラストの調整などで、黒く潰れてしまっていたディテールが鮮明になりました。綺麗になったということは、よりフィルムに近づいたとも言えます。DVD映像と比べて、ブルーレイ特有の情報量の多さにより、表現できる細かさが格段にあがりました。例えば、ロングでみえる群集シーンなども、ディテールまで見えますし、ゴジラの肌のゴツゴツ感も、細部まで見えてきます。ゴジラの肌の質感がよく分かるようになったんです。

●それは楽しみですね。

山崎:一方で、1作目のゴジラの作り手の方たちが、狙いとして見えないようにしていた箇所もあるということも考えられますよね。作り手の狙いと、ブルーレイとしてクリアーな表現のバランスに苦心しました。

●確かに、1作目のゴジラは、恐怖映画の側面もあります。ブルーレイになったからといって、単純に明るくはっきり見せてしまえばいいというものではないのですね。

山崎:東京現像所でテレシネ作業を行う際に、後処理ができるように、黒を浮かせぎみの、ハイライトを落としぎみで、画がつぶれるところのないようにテレシネをしていただきました。全部見えている状態でのテレシネ映像をいただき、そこから弊社で、カラコレ作業で調整していきました。その際に、作り手の方たちの「あえて見せない」という狙いも考慮しました。つまり「見え過ぎず、見えなさ過ぎず…」という感じです。その結果、恐怖映画としてのゴジラの側面を残しつつ、細かいディテール、細部の表現力が上がっています。DVD映像ではつぶれてしまったものが、ブルーレイのデータ量の多さで細かいところまで表現できるようになったのです。

●白黒映像でも、ブルーレイによって、映像が進化したのですね。

山崎:そうですね。DVD化のときと比べて、テレシネの機械もハイビジョン用に進化していますから、画のトーン再現に関しても、以前より状態は格段に良くなっていますね。

●ここまでの作業を整理すると、まずテレシネ作業後に数百時間かけたパラ消し作業があり、そこから更に映像のクオリティを上げるためのグレイン、フリッカー軽減処理を行い、HD上で再びパラ消しを行い、作り手の狙いとクリアーな映像のバランスを考えたカラコレ作業がありました。こうして、DVD映像では潰れてしまっていた細部が鮮明になったマスターが完成してからの作業はどうなりますか。

山崎:そうですね。現在もちうる最高の技術と、最大の労力を使って、最高のマスターを作成することができましたので、次は、いよいよブルーレイの作業工程へと進んでいきます。

村井:続いて、エンコードという作業があります。マスターデータをブルーレイ・ディスクの容量に合わせて圧縮する作業です。1作目のゴジラは、音に関しては圧縮しないで、原版そのものの音が記録されます。画像に関しては、H.264/AVCという圧縮方式を採用しています。この圧縮方式は、MPEG-2より圧縮効率、映像の再現力が高い圧縮方式で、オリジナルマスターに近い映像が表現できます。地上波デジタル放送(MPEG-2)と比べ、低い転送レートでもより高画質な映像がお楽しみ頂けます。その結果、DVDでは圧縮により切り捨てられていた暗部や背景部分のディテールが、ブルーレイではより細かく再現できる。そのため、今まではみえなかったゴジラの肌のゴツゴツの一つ一つや看板の文字までもが見えるようになりました。

●ブルーレイは音もいいのですね。

村井:1作目のゴジラは、DVDのときにも非圧縮の音声(リニアPCM方式)を採用しているので、今回のブルーレイではDVDと同様の迫力ある音が楽しめます。1作目のゴジラ以外の作品は、今回、True HD方式採用により、DVD版では消えてしまっていた細かい環境音までも再現でき、マスターの迫力がお伝えできます。DVDと比べてよりマスター音源に近い迫力ある音が楽しめます。

座談会 その1 -END-
次回「座談会 その2」をお楽しみに!

2009年7月15日

各作品のスリーブ(外箱)画像をアップしました!
リリースラインナップ」のページをご覧下さい。

2009年6月25日

Blu-rayとは」ページを、作成しました。
本シリーズにおけるブルーレイの魅力を解説しています。ご覧ください。

2009年6月19日

【東宝特撮Blu-rayセレクション】公式ホームページへお越しいただき、ありがとうございます。
随時、新情報をアップしていく予定です。ご期待ください。